政策金融公庫~いまさら人に聞けない日本政策金融公庫の7つのメリットとは?

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 政策金融公庫は、創業を志す人の強い味方であり、創業後も資金繰りその他でお世話になることが可能な国営の金融機関です。

 

 国が100%出資していることから大きな安心感がある金融機関ですが、その融資先の多くは個人事業主中小企業であり、特に創業支援創業融資には力を入れています。

 

 一方、政策金融公庫は、「固定金利」「長期の借入が可能」「無担保・連帯保証人不要」等々のとても多くのメリットがあるにもかかわらず、国営であるが故に「敷居が高い」と感じて政策金融公庫を利用しない起業家が非常に多い・・・これはとても勿体ない話です。

 

 私はこれまで数多くの起業家の支援を行い、政策金融公庫の創業融資を勝ち取っていただきました。そこで気づいたノウハウやポイントを本記事では余すところなく、公表していきたいと思いますので、ご愛読賜れれば幸いです!どうぞよろしくお願いします(^^)/

 

 まずはモチベーションを高めるためにも、政策金融公庫からお金を借りることのメリットを述べてみたいと思います。

 

メリット①:長期の借入が可能なこと

 

政策金融公庫 創業融資であっても、政策金融公庫では5年から7年までの長期借入が可能です!

 

 住宅ローンなどに慣れてしまうと「5年から7年」と聞いてもピンとこないかもしれませんが、民間の金融機関の事業融資と比較すると、政策金融公庫の創業融資はかなり有利です。

 

 というのも銀行や信用金庫など民間の金融機関から事業融資(プロパー融資)を受けようとすると、借入期間1年の短期融資となるケースがほとんどです。 

 

 貸す側から考えれば、創業仕立ての事業は安定性が低く廃業率も高いので、数年先の予測など到底できず、極力はやく回収しようとします。

 

 そして1年後になり、業績が思わしくないと、その時点で借換リスクが発生する恐れがあります。運転資金が本格的に必要となる中で借換がままならないとその時点で「ジ・エンド」となってしまう恐れが大きいのです。

 

 その意味ではじめから、運転資金として5年以上の返済期限が与えられるのは、政策金融公庫の大きなメリットのひとつと言えるのではないでしょうか? 

 

メリット②:固定金利&元金均等払いであること

54bbdd1ce11887f5356271e59daa0343_s 政策金融公庫からの借入が有利であることの理由の一つに、固定金利元金均等払いであることが挙げられます。

 

 そもそも政策金融公庫が行う融資は、すべて固定金利が適用されます。

 

 固定金利は、融資を受けた時点での利率が返済終了まで、ずっと適用されるので、将来の金利上昇に対する不安がなく、資金繰り上の返済計画も立てやすいというメリットがあります。

 

 一方、敢えて言えば、将来、金利が下がった場合には、その恩恵を受けることが出来ないというデメリットもありますが、現在のような低金利の金融環境下では前述のメリットの方が大きいことは言うまでもありません(*^_^*)

 

 さらに返済方式も元金均等返済方式であるため、元利均等方式と比較して、総返済額に占める利息の割合は大分低くなります。さらに毎月の返済額も少しずつ減っていくため、こちらも資金繰り上、大分楽になります。

 

 創業融資においては、無担保無保証人を選択すると若干金利の上乗せが起こる可能性もありますが、それでも民間金融機関と比較すると、はるかに有利な返済条件となることは確かなようです。

 

メリット③:実績がなくても借入が可能

 

d38fa8c13e42f8cee29d9cebbe05c8b2_s 結論から言えば、政策金融公庫では、実績がない個人でも創業融資での借入が可能です。

 

 銀行など、民間の金融機関では、実績がない個人事業主が借入を起こすことはとても難しく、お金を借りにくいというのが実情です。(ただし信用保証協会がバックについている場合は除きます)

 

 上記の「実績」の中には、その企業が1回でも決算を終えているかどうかということも含まれます。決算を終えていれば、損益計算書貸借対照表などから、その「実績」を査定することができるため、銀行や信用金庫の担当者も稟議を上げやすいという訳です。

 

 これから起業する個人事業主は、そもそも数字面での裏付けがゼロのところから始めないといけないので、銀行等では「稟議書」すら上げられない・・・こう考えても良いでしょう。

 

 

 一方、政策金融公庫では、より多くの事業主に融資を行うことが企業ミッションとなっており、そのため、これから事業を興す個人事業主や事業を始めて間もない人への融資に積極的なのです。 

 

 ただし、そうは言っても、やはり「誰にでも」貸してくれるという訳ではありません

 

 事業計画等がまったくない無計画な人、面接の際に返済能力が著しく欠けている・・・このように判断されてしまうと、いくら融資に積極的な政策金融公庫でも、融資に応じてもらえないので、その点には注意が必要です。

 

メリット④:融資実行までの期間が短い

 

7225a06576ce1157183dd9ea1d4e3fdf_s 私見ですが、「融資実行までの期間が短いこと」はある意味、政策金融公庫の最大のメリットの一つと考えます。

 

 前述したように、実績がほとんどない起業家が民間の金融機関(銀行や信用金庫)からプロパー融資(保証人や担保のない融資)を受けることはとても難しいものです。

 

 そのため、通常は日本政策金融公庫もしくは信用保証協会が絡んだ制度融資のいずれかに頼らざるを得ません。

 

 制度融資とは、都道府県や市区町村など地方自治体が主となり行う融資制度で、信用保証協会が保証を行った上で、民間金融機関に資金を預託し窓口になってもらうという三者協調(地方自治体・信用保証協会・民間の金融機関)の形態で融資を実行します。

 

 制度融資にも公的利子補給援助など、政策金融公庫にはない、いくつかのメリットがあり、制度融資を勧める融資コンサルの人もいます。ですが、制度融資の最大のデメリットは、融資実行までの期間がやたらに長いことです。

 

 なぜならば、制度融資地方自治体・信用保証協会・民間の金融機関の三者が絡む融資のため、それぞれに審査があるためです。

 

 それでも昔は信用保証協会が100%保証していたため、まだ審査期間が今よりは短ったのですが、現在では民間の金融機関も20%分の保証を負わされるため、信用保証協会とは別に独自の審査を行わなければならなくました。 

 

 そのため、制度融資では融資実行までに下手すると3か月超かかる場合があります。運転資金など切羽つまっている状況の時にはとても資金繰りが厳しい状態に陥ってしまいます。

 

 制度融資と比較すると、政策金融公庫では融資までの期間が短く、概ね1か月程度で入金まで完了する場合が多いです。さらに信用保証料もかからないこともメリットの一つと言えるでしょう。

 

メリット⑤:無担保・連帯保証人不要で借りられる

 

d38fa8c13e42f8cee29d9cebbe05c8b2_s 政策金融公庫新創業融資制度では、無担保連帯保証人なしで、最高1,500万円の借入が可能なことをご存知でしょうか?

 

 これは他の金融機関(銀行・信用金庫)では決して与えられることのない政策金融公庫の大きなメリットです。

 

 通常、銀行等では、新規創業者の起業がうまく行くかどうか・・・この判断がつかないため、融資にあたっては担保の提供連帯保証人が求められるケースが大半です。

 

 そうは言っても

 連帯保証人って言ってもなあ・・・

 このように溜息をつかれる起業家の方も多いのではないでしょうか?

 

 一方、立場を変えてみると、例え、友人であっても、その借金の連帯保証人になるのは及び腰になる場合が多いのではないでしょうか?実際にあなたが友達の連帯保証人になることを求められたケースを想像してみてください。「あいつ、本当に大丈夫かなあ?」・・・と不安で一杯になると思います。

 

 また家族の場合には、心配性の人ほど借入そのものの反対に回るケースが多いです。特に日本人は「借金が大嫌い」という人が多いので、基本的には連帯保証人どころか、借金自体の反対に回るという訳です。

 

 要は連帯保証人を立てなければいけないこと自体、起業家にとっても大きな負担となります。

 

 次に、担保の提供ですが、例えば「自宅を担保にしてお金を借りる」というのも、なかなか心理的なハードルが高いですよね。「もし借金が返せなくなったら、住む家すら取り上げられてしまう」・・・このように考え出すと二の足を踏んでしまうのではないでしょうか。

 

 そう考えると「無担保・無連帯保証人で借りられること」は政策金融公庫の大きなメリットではないでしょうか?起業家によっては「最大のメリット」と感じる場合もあるのではないかと思います。

 

メリット⑥:借換にもスムーズに応じてくれる

 

8a8320b3e63e28fa78a52562639c0cbb_s 事業を進めるにあたって、まとまった資金が必要になるのは創業時のみではありません。その後、事業が順調に拡大したとしても運転資金設備投資などで多額の追加融資が必要になる場合があります。

 

 また創業後はしばらくは固定客がつかないため、宣伝費等の費用がかさみ、何期かは赤字状態を余儀なくされる場合も多いものです。そんな時、「あと少しで事業が軌道に乗るから、少々の追加融資が必要」と感じる場面も多いと思います。

 

 ですが、赤字状態が続いていると、民間の金融機関は追加融資に応じてくれない場合が多いです。稟議の検討すらしてくれず、あっけなく追加融資は見送りとされてしまうケースがほとんどだと思います。

 

 そんな時に頼りとなるのが、政策金融公庫です。

 

 たとえ赤字状態であっても相談には応じてくれますし、そこで実現性の高い事業計画や代表者の経営能力が高いことを示すことができれば、必要に応じた追加融資に応じてくれる可能性が高いのではないでしょうか?

 

 ただし、上記には創業時に受けた融資を滞りなく返済することで信用を積み立てることが必要です。まともな金融機関であれば、信用のない人に対して追加融資を実行することはないので、その点は注意するようにしましょう。

 

メリット⑦:社会的信用を得ることができる

 

01cc56732ff1c8598c0f3fda18f32610_s よく例え事業資金であっても「借金はよくないこと」と思い込んでいる起業家の方がいます。

 

 特にサラリーマンやOL出身の方に多いようです。(ちなみに私もサラリーマンを辞めてすぐの頃は「無借金経営こそ理想的な形」と思い込んでいました。(*^_^*)

 

 ただ事業をやっていく上で「借金≒悪」という思い込みは、健全な事業運営の妨げとなり、かえって危険な場合があるように感じます。

 

 経営者が運転資金などの事業に必要な資金を借りるのは、当たり前のことと言えるのではないでしょうか?

 

 一方で、事業資金を借りる場合に「どこから借りるか?」ということはよくよく考慮する必要があります。例えば、ノンバンク消費者金融から借りていると、他の金融機関、取引先、出資者などから、少々悪い印象を与えるリスクがあります。

 

 その点、政策金融公庫は、日本政府が100%出資している公の金融機関であるため、非常に安心感があります。さらに日本政策金融公庫の審査は厳格なことで知られているため、審査をキチンと通過した会社・個人事業主であることの証明となり、「借金は悪」どころか、かえって社会的信用を得られる点が大きなメリットですね!

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